歯科口腔外科について

歯科口腔外科について


歯科治療といえば、むし歯や歯周病の治療と思いがちですが、口の中やその周囲組織には、さまざまな病気が起こります。
親知らずや顎の関節、口の中のでき物やケガなどを専門に診療する科が「口腔外科」です。
当院では「親知らずの抜歯」「嚢胞(のうほう)摘出」「顎関節症」の治療などをおこなっています。お口のトラブルに気づいたら、お気軽にご相談ください。

当院のこだわり

当院ではデジタル機器を活用した歯科治療に取り組んでいます。歯科用CTでは、3次元の立体画像としてあらゆる角度から見ることができます。平面写真だけでは分からなかった症状の原因などがはっきりと分かるため、正確な診断、治療につながります。デジタルソリューションを活用し、精度の高い治療を提供いたします。

生体情報モニターの導入

生体情報モニター

出血を伴う処置や抜歯などを行う際の血圧・脈拍・心電図・血中酸素をはじめとする身体の情報を継続的にモニタリングすることが可能になりました。ご高齢の方や高血圧・心臓病などの疾患をお持ちの方でも、全身状態を把握しながら、急な体調変化にいち早く対応できるように万全の体制をとっています。

小澤院長レントゲン確認

静脈内鎮静法をおこなっています

「静脈内鎮静法」とは、親知らずの抜歯などを受ける方で、治療に不安がある、怖いという方に、ご希望があれば行う麻酔方法です。点滴をさせていただき、そこから薬剤を投与します。少しずつ眠くなっていきますが、全身麻酔のように意識がなくなることがなく、こちらからの呼びかけには反応できる状態です。静脈内鎮静法は健康保険適応外の全額自費治療となります。

静脈内鎮静法イメージ写真

親知らずの抜歯

親知らずとは

親知らずとは大臼歯(大人の奥歯)の中で一番後ろに位置する第3大臼歯です。智歯とも呼ばれ20歳前後で生えてくることが多く、一般的には上顎の左右2本と下顎の左右2本、計4本ありますがもともと親知らずのない人や、4本そろっていない人など、個人差があります。

親知らずとは

親知らずによる痛みの原因

かたい物を噛まずに顎が退化しているといわれる現代では、親知らずが生えてくる顎のスペースがなくなることが多く、横や斜めに生えてきたり、歯ぐきが覆いかぶさっていることがあります。そのため親知らずの周囲には細菌が残りやすく、以下のようなトラブルを起こし、痛みの原因になります。親知らずが周囲に悪影響をもたらしている場合は、早めの抜歯をおすすめします。

  • 隣の歯がむし歯になってしまう
  • 親知らずの周りの歯ぐきが腫れる(智歯周囲炎)
  • 生えてきた親知らずが頬や歯ぐきの粘膜を傷つけ口内炎をつくる
  • 親知らずが咬み合わせに影響を与え、顎関節症になる
  • 歯が押されて歯ならびが変わってしまう

嚢胞(のうほう)摘出

からだの中につくられた液状内容物を含む袋状のものを嚢胞(のうほう)と呼び、歯の根っこの先端部分に出きた嚢胞のことを「歯根嚢胞」といいます。症状がないことも多く、知らない間に大きくなり、違和感や痛み・腫れが出たり、副鼻腔炎など、からだに大きな影響を与えることがある病気です。

歯根嚢胞について

これは細菌感染やその他の刺激が加わったことによって、歯の中にある神経や血管(歯髄)が壊死した歯や、過去に歯髄を除去した歯(根管治療を受けた無髄歯)に起こります。歯髄が走行している部分を根管と呼びますが、根管内に何らかの理由で感染が起こると、毒素や細菌が根の先から顎の骨に出されうみの袋ができます。これが嚢胞です。症状がなく進行することも多いのですが、歯ぐきからうみが出たり、大きく腫れて痛みとして出ることもあります。さらに嚢胞が大きくなると、根の周りの骨が歯根嚢胞によって大きく溶かされることもある病気です。

歯根嚢胞治療方法

感染根管治療

細菌によって汚染された歯の根の中を消毒し、薬で密閉する方法です。細菌に侵された根が残ってしまうと、再び細菌が増え歯根嚢胞が治らずに再発を繰り返すことがあります。

歯根端切除術

感染根管治療ができない根の形状や、感染根管医療で治らなかった場合は麻酔をして、歯ぐきの方から切開し歯根嚢胞を取り出します。根の先から薬をつめて細菌感染を防ぎます。嚢胞を取り出した後の骨は自然に回復します。

抜歯

歯根嚢胞のできた歯の場所によっては一度抜歯をしてから取り除く方法や、部分抜歯などの「嚢胞摘出術」をおこないます。

適切な治療方法は診断によって異なりますので、ご相談ください。

顎関節症治療

顎関節症の主症状として以下があります。

  • 口を開ける時、音がする
  • 口が大きく開かない
  • 顎の関節に痛みを感じる

顎関節症の原因

要因としては、主に咬み合わせのズレ・歯ぎしりや噛みしめ等の習慣・ストレスなどが考えられます。

顎関節症の治療方法

顎関節症の治療は種々あります。

  • 薬物療法(筋弛緩薬や鎮痛剤などの投与)
  • 理学療法(筋訓練やマッサージなど)
  • 行動療法(歯ぎしりやくいしばり、あるいは姿勢の改善などの生活指導)
  • スプリント療法(マウスピースのような口内装置の装着)

スプリント療法(マウスピース)

顎関節症の治療で、一般的におこなわれるものにスプリント療法があります。
これは顎関節症の全般的症状改善に有効で、上顎か下顎のどちらかに「スプリント」と呼ばれる顎関節症治療用マウスピースを入れるものです。

スプリント

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「歯が痛い・しみる」「血が出る」など、お口のことで気になることがあれば、
川崎日航ホテル6階の歯科医院「日航ビル歯科室」にご相談ください。
当院では患者さんのお悩みを丁寧にお聞きし、一人ひとりに合った治療プランをご提案いたします。