親知らず抜歯のよくある質問について

親知らずの抜歯に関して、お問い合わせの多い質問内容をご紹介します。

親知らずは抜かないといけませんか?

親知らずの一部だけが歯肉から出ている場合や、横に埋まっていたりすると、歯肉が腫れてきたり、痛みの原因となることがあります。 その場合は抜いたほうが良いと思われます。また、親知らずが原因で親知らずの一つ手前の歯がむし歯になることがあり、 その場合も手前の歯を守るために親知らずの抜歯が必要です。

抜歯の所要時間は?

抜歯の時間は1本あたり、数分から30分程度です。麻酔の時間や抜歯後の説明の時間を含めても1時間はかかりません。

抜かないで治す方法はありますか?

親知らずの痛みは細菌によるものの場合がほとんどです。抗生物質を飲めば細菌の量を減らせるので、一時的に症状を改善することができます。ただ、時間がたつと細菌が増殖してきますので、抜歯をして細菌がたまらないようにしないと根本的な解決にはなりません。

痛みがあるのですぐに親知らずを抜いてほしいです。すぐに抜けますか?

痛みがある状態は炎症が起きている状態です。この状態で抜歯をすると、麻酔が効きにくいことや抜歯後の炎症がさらに強くなる場合があるので、抜歯は行いません。痛みがある場合には抗生物質を服用して炎症を抑え、痛みが改善してから抜歯を試みます。

親知らずの抜歯はいくらかかりますか?

埋まっている親知らずの抜歯は、保険診療で約1万円・3割負担だと約3,000円になります。 初診当日に埋まっている親知らずを1本抜歯すると、初診料・検査料・CT・処方箋などを含め、約1万円になります。

抜歯後は腫れたり痛みますか?

親知らずに限らず、一般的な抜歯についてですが、外科的な侵襲を加えることになります。体は侵襲に対して治ろうとします。そのときに起こるのが炎症です。炎症とは発赤・腫脹・発熱・疼痛・機能障害を特徴とする生体反応です。傷を治すためには必ず炎症が起きます。ただし、必ず炎症が強くでるわけではありません。まっすぐ生えてる場合は、強い炎症が出ないこともあります。

抜歯をしないで放置するとどうなる?

親知らずの周囲に炎症がある状態で放置すると、炎症が広範囲に広がる顎骨周囲炎を生じます。この状態は、顔面の腫脹・開口障害・嚥下障害・摂食障害などの症状を生じ、日常生活に支障をきたすことがあります。腫脹が咽頭周囲に波及し、気道が閉塞すると呼吸困難になり生命に関わる重篤な症状となる場合があります。
治療は抗生物質の内服だけではなく、入院して点滴による治療となる場合があります。
また、炎症のある状態を繰り返すと、炎症が骨の中に及ぶ骨髄炎という状態になることがあります。この状態は難治性のため、治療に苦慮することがあります。このような状態にならないために、早めの受診をおすすめします。

親知らずの抜歯は腫れますか?

埋まっている親知らずの場合には抜歯後腫れることが多く見られます。腫れの程度は個人差がありますが、ほとんど目立たないものから、周りの人から見ても分かるくらい腫れる場合もあります。抜歯当日より翌日、翌日より3日目が腫れのピークになります。その後は自然と引いてきます。

抜歯後1~2週間は、旅行・出張・プレゼンなどの大事なイベントがある場合は、抜歯をおすすめしません。腫れが引いていない、痛みが残っている場合がありますので、やむを得ない理由がない限り、抜歯後1~2週間は予定がない時期に抜歯することをおすすめします。

親知らずでお困りの方は、まずはご相談ください

患者さんのお悩みを丁寧にお聴きします

親知らずは問題なく生えてくることもありますが、歯が生えるスペースが十分にない所に生えてくるため、問題のある生え方をしている場合も多く見られます。肉眼では判断できないため、精密な診査が必要になります。
また、痛みや腫れを起こすこともあるため、親知らずが生えてきたら腫れや痛みが出る前に、歯科医院の受診をおすすめします。

親知らずの抜歯が不安な方、他院で抜歯を断られた方、どうしても抜歯を避けたい方、まずは当院にご相談ください。