智歯移植とインプランを併用して噛み合わせを回復しました。

右下のブリッジが痛い!

右下のブリッジが痛くて咬めない 歯茎がはれている!との症状で来院されました。ブリッジの支台である第2大臼歯周囲の骨が吸収(画像上真っ黒になっている)しています。

 

鏡面写真です。ブリッジの歯肉腫脹を認めます。反対側は義歯を使用したり、しなかったりの状態だそうです。ブリッジを頼りに食事をされていたようです。患者様とご相談して、ブリッジを切断する。右下7を抜歯し、右下8を移植することをご提案いたしました。

 

 

右下第2大臼歯を抜歯。その後右下智歯を抜歯し、右下第2大臼歯の抜歯窩に右下水平埋伏智歯を抜歯しました。右下智歯も抜歯しているため抜歯窩(抜歯をした歯肉の穴)が非常に大きくなってしまうため、移植後頬側の歯肉フラップを少し被覆するようにタイムオーバーで縫合しました。

 

移植後3週間経過して被覆していた歯肉は退縮してきています。

移植後2ヶ月半のデンタルレントゲン写真です。移植した歯は約2周間で根管治療を開始して根管内に水酸化カルシウムを充填しました。

 

 

移植後3ヶ月で仮歯をいれて咬む練習をしてもらっております。

移植した歯を支台にして再度ブリッジの治療を行うこと、移植歯が耐えられないことを説明し、移植歯前方の歯牙欠損部位は義歯を装着するか、インプラントを埋入するか相談させて頂きました。患者様は左側の歯牙欠損部も含めてインプラント埋入による咬合の回復を希望されました。

移植後6ヶ月でインプラントを埋入手術を実施しました。左側は第一大臼歯部のみインプラント埋入となりました。

 

移植後9ヶ月です。移植歯とインプラントで咬合を回復することができました。

移植後9ヶ月 第1大臼歯部はジルコニア 第2大臼歯部は移植歯のため仮歯で咬み合わせの様子を見ております。