訪問診療から外来診療へフィードバック

長持ちする修復材料について

 院長は水曜日に訪問診療に伺っています。訪問診療先は老人介護施設・リハビリ病院・在宅介護の方々です。様々なご事情により外来通院できない方々に対して訪問で歯科診療を行っています。在宅患者さまのご家族の方々から温かいお気遣いを頂くこともあり、そのような時にはホンワカした気持ちになる事もあります。

 歯科医院に通院不能になった方々のお口の中は様々です。元気な頃に歯科医院で治療して貰った歯が2次う蝕になってしまったり、歯牙清掃不良で歯肉が腫れてしまっていたり、う蝕治療を放置していた状態で突然寝たきりになって歯がボロボロになってしまっていたり、入れ歯を入れられなくなってしまったり・・・・様々な状態にある要介護者の口腔ケアはとても難しい事ですが、咀嚼・嚥下機能を維持するために歯科医師・歯科衛生士による専門的なケアはとても大切な事と言えます。 

 訪問診療での気付きとして、18Kのゴールドで治療されている歯は、保険の銀歯と比較して良い状態でお口の中に残っていることが多いように感じています。 ゴールドは耐久性が高いと学生時代に教わりましたし、実際自分の口の中にも36年前歯科医であった祖母に入れて貰った18Kのゴールドクラウンがまだ残っています。長期的耐久性の観点からう蝕治療の際には患者さまにゴールドでの修復治療を勧めるようにしています。

ゴールドは銀歯と違って有害重金属(有害ミネラル)を含んでいないので安心とも言われています。歯科用金属に含まれる有害金属とは、パラジウム、銀、コバルトクロム、ニッケルなどの事で、これらの物質が含まれる銀歯は金属アレルギーを誘発するとも言われています。

 訪問診療の患者様から学んだ事を外来診療の患者様へフィードバックできることが当院の強みと考えています。

 審美的に目立つ場所には勿論ゴールドは適しておりませんので、白いレジン・セラミック・ジェルコニア等を選択肢いたします。審美的に気にならない場所であれば18K・24Kゴールドの修復物に勝る耐久性はないかもしれません。そんなこんな考えてネットサーフィンしてましたら下のURLの学術団体をみつけました。

ご参考までに https://arvtsc-jp.net/